ソレタンシュアンカー工法
概要概要
ソレタンシュアンカー工法は、地盤改良工事において20年以上にわたる豊富な実績を有するソレタンシュ注入工法(二重管ダブルパッカー工法)をアンカー工法に適用し、従来工法では不適とされてきたアンカー体設置地盤にも適用できるよう開発されたアンカー工法です。
特徴
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緩い砂質土や粘性土分の多い地盤、粘土化した強風化岩、亀裂の多い岩盤等の力学的性質の劣る地盤にまで適用でき、従来のアンカー工ではアンカー体を設置不可能な箇所でも施工可能です。
- 二重管ダブルパッカー工法による加圧注入で、地山との大きな周面摩擦抵抗を得ることができます。その結果、アンカー体周辺地盤を強化できます。
- 繰り返し加圧注入は、地盤の状況に応じて、注入量・注入回数を任意に設定することができます。また、緊張後必要耐力を得られなかった時点で再注入することも可能です。
- 広範な地盤にアンカー体を設置することを可能とし、通常型アンカーに比べアンカー体長を30~70%短縮できます。
- 通常のアンカーでは、アンカー体設置地盤が深い場合であっても、本工法ではアンカー体設置地盤を問わないので浅い地盤にアンカー体を設置できます。それにともないアンカー自由長も短縮することができます。
- 永久・仮設・除去アンカーに対応しており、永久アンカーにおいてはPC鋼より線を耐食性・耐薬品性に優れたエポキシストランドとすることで防錆効果を高めています。
ソレタンシュ注入により拡大したアンカー体
施工方法
適用条件
- 地すべり抑止工事
- 斜面安定工事
- 急傾斜地崩落防止工事
- 山留め工事
- 擁壁の補強工事
特に、従来の永久アンカーではアンカー体設置地盤として問題がある緩い砂質土や粘性土分の多い地盤、粘土化した強風化岩、亀裂の多い岩盤等に利用できます。